入浴の介助をしたら左膝が痛くなったと、２７歳（女性）の方が足を引き摺って来院されました。
膝が痛くて２週間前から仕事を休んでいる。３件ほど整骨院に通ったが治らず、整形外科では手術するほどではないと痛み止めの薬と湿布、光線治療をしたがよくならないということでした。
足関節、膝関節、股関節、腰部の歪みをチェックし、鍼施術（１本鍼）を施しました。
施術後、治療室内を歩いていただくと、痛みはもうないと言ってスタスタ歩いていました。
２回目の来院時は膝を深く曲げるとまだ痛みがありましたので同様に施術しました。
施術後、屈曲時痛は解消されました。
３回目、４回目来院時は、痛みはもうないとの事で、歪みの調整を施し、治療は終了しました。

損傷程度が軽微、または損傷して期間が経ってないほど、早く良くなる可能性が高くなります。
痛みを我慢してだましだまし使っていると、無意識に痛みを回避しようとした歪んだ状態で足が地面に接地しますので、足関節、膝関節、股関節、腰部等、各関節の接触面が偏り、軟骨がすり減り易くなります。
そうなると変形が助長されます。軟骨がすり減ると元には戻りません。
当然、その状態では周りに付着している筋肉が過度に緊張しますので関節拘縮が進み、期間が経つほど、筋肉の拘縮度合も強くなり治りづらくなります。
膝疾患は早めの治療が早期回復につながりますので、我慢しないで早期治療をお勧め致します。