７０代男性の方が来院され、３日前に横になってテレビを見ていたところ、不意に声をかけられ体の向きを変え、不意に振り向いた時にギクッとなって腰が立てなくなったとの事でした。
　今まで体の何処も痛くなったことが無いから、放って置けば治ると思ったら、段々痛みが強くなり、朝起きた時は痛くて起き上がるのが困難になってしまったとの事でした。
　触診すると、最近できた硬結ではなく、長年腰部に負担をかけることできたと思われる硬結が確認できました。
　普段、腰に負担がかかることをしてないか確認したところ、家族からいつも注意される程の不良姿勢で、椅子に座る癖があるとの事でした。
　長年の腰への負担により循環障害を起こし、短縮、拘縮し、弾力を失った筋肉が、急に引っ張られることで炎症を起こしたのではないかと思います。
　冷却、手技療法、電気治療を施し、３日目来院時には随分楽になったとの事でした。
　普段痛みがなくても、体が良い状態とは限りません。生活する上で体に負担のかかることは数多くあります。
　日々の生活を快適に過ごす為には、普段からの体のケア（運動、ストレッチ、バランスの良い食生活、ストレス緩和）を行うことが大切です。
　それでもなかなか追いつかない懲りや循環障害はありますので、身体調整や体をマッサージ等をすることで蓄積された筋緊張緩和を施すことで循環改善を図ると良いと思います。